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ばっとえんど ~白百合の死~

今から数ヶ月前のこと。

海は立派な忍になった。

かつての約束を果たすために白百合の家へ向かった。

一番南の部屋・・・

ドアを開けるとそこには一人の老人が。

「白百合はどこにいる?」

老人は口ごもってしまった。

しばらくの沈黙の後、老人は海と目を合わせないようにして重い口を開いた。

「・・・・・・白百合様は、もういらっしゃいません。」

「そうか・・・無理もないな。あれから10年経ったんだ。どこに行ったか知っているか?」

「いえ・・・白百合様は・・・白百合様はもう・・・どこにもいらっしゃいません」

「いない?どこにも?もう・・・この世にはいないのか・・・!?」

「・・・・・・・」

老人はこれ以上何も言ってはくれそうに無い。


海には一つの仮説が思い浮かんだ。

「白百合の兄、蓮蒔が殺したのではないか」

確かな根拠などは無かったが、白百合から蓮蒔に嫌われているとかつてに相談されたことがあるからだ。

絶望にくれながら里に戻った海は長老から蓮双への潜入を依頼された。

「蓮蒔を殺す」

またとない好機に海は迷わず依頼を受けた。

________________________________________________________________________

こうして今、海は蓮双家に潜入している。

ついに長い廊下の突き当たりに着いた。

この扉の向こうにアイツが・・・!

扉が開く。

海は一瞬幻覚を見たような気がした。

まるで白百合と出会ったときのようだ。

外の景色を美しい青年が眺めている。

きれいな黒髪が日の光を反射して幻想的な輝きを放っている。

だが、それは一瞬のこと。

海の強い憎しみが現実へと引き戻したのだ。


やっと会えた。

殺せる。

海は笑っていた。

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