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別レハ突然ニ

11月27日の夕方。

この日は満月であった。

こんな日は何かが起きそうな気がしていた。


この頃、学校へ行く時よく見るおばあさんがいる。

いつも二人と一匹で他愛も無い会話をしているようだった。

「やっぱりね、自分の最後は自分でやらないとね」
「そうね。あの子達に迷惑はかけれないからね~」

いつも大きめな声で縁起でもないことを話している。



そういえば最近、あのおばあさんを見てないな・・・

そう思ったのは11月27日のことだった。


満月・・・

玄関を出て最初に思ったことはそれだった。

異常に大きくみえる月。

こんな日は狼人間でも出そうだな・・・w

エレベーターを降り、自動ドアを出る。

犬をおろして夕方の散歩へと向かう。


僕の散歩コースは決まっていない。

いつも気ままに風のゆくまま、気のゆくまま。

この日はおばあさんがいつもいるところを通った。


角を曲がったとき、いつもと違う景色があった。


バスがそこにはあった。

ちょうど、おばあさん達の住んでいる家らへんだ。

バス停なんてないから変だなとは思った。

この道をバスが通ったことなんて一度も見たことがない。


近づくと僕の心臓が苦しくなっていった。


「平安会館」


と書いてあった。


最近見ないおばあさん・・・平安会館のバス・・・喪服の人たち・・・


全てがつながり一つの答えを導き出す。



もう・・・いないのか・・・。



話したことのない他人。

挨拶もしたことがない。


そんな他人以上の何者でもない彼女にこんな感情をもっている僕がおかしい。


かぶっていた帽子が飛んでいきそうになった。

今日は風が強い・・・

寒いな・・・・



翌日、あの道を歩いてみた。

そこにはプードルがいた。

おばあさんもいた。







一人と一匹が静かに座っていた。
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かわいそうだね(o_o)
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